新たな試みを実践し続ける

新たな試みを実践し続ける

マツオファームでは、現在収穫したネギの選別や梱包作業が行われていた。
イオングループと提携を結び「トップバリュグリーンアイ」のシリーズとして市場に流通している。

 

「注文はどんどん増えています」と代表の松尾さんは語る。
実際、このネギを生でかじってみると、苦みや辛みではなく爽やかな甘味が口の中に広がった。

 

「こちらでは白ネギをメインとして、春作で大根やニンジンを生産しています。本社の島原も含めて20人の従業員を養っていかなくてはいけないのですが、こういう雇用型農業にはやはりネギのように周年で採れる野菜が向いていますね。次のシーズンからは新たなチャレンジとしてカンピョウを作ろうと思っています」

 

挑戦することを恐れない松尾さんであったが、それもネギという柱となる品目が確立できたからに他ならない。

 

「最初から多品目を行えば必ずブレが出ます。柱となるものをきちんと持って、そして余力が出れば他のものを作ってみる。言葉にするのは簡単だけれど、実際はトライ・アンド・エラーの連続ですよ」

 

経営者の視点も持つ松尾さんだったが、もともとは島原でフグなどの卸会社を営んでいた。
さらなる試みとして今春から干拓地から出た廃プラスチックをガソリン等に変える機会を導入した。
この油がマツオファームのトラクターなどを動かしている。
燃料費の削減効果以上に、松尾さんが目指す環境保全型農業の実践にもなっている。

 

「よっぽどのことがない限り不安はないですね。この干拓が開いてからは、光が見えるようになりましたから」

 

そう笑って話してくれた松尾さんは、この地での農業に希望の光を見出している。