異業種から農業の世界へ参入

異業種から農業の世界へ参入

愛菜ファームが所有するビニールハウス。
その中ではほうれん草や小ネギが栽培されている。
キャタピラー九州を親会社に持ち、異業種参入としてこの諫早干拓農地にファームを構えた。

 

取締役で農場長の川瀬さんにハウス栽培のメリットを聞いてみると、「虫に害される心配をしないですむ」という点と、「冬場の温度や水のコントロールができる」ということを教えてくれた。

 

「それでも、雑草対策が非常に難しいですね。雑草は全て手で取っていくので、一つのハウスにつき除草するのに40時間かかるんです」

 

除草だけでなく、収穫も当然ながら手作業。
収穫されたカゴの中からほうれん草を一本いただいた。
かじるとほのかな甘みが口の中に広がった。
採れたてを食べた経験などこれまでなかったが、まるで果物のように食べることができた。

 

「窒素が少ないからこの味が出るんです。それだけではなく、私たちが作っている竹粉肥料”孟宗ヨーグルト”がこの味を出すのに重要な役割を果たしているんですよ」

 

詳しい説明を受ける為、事務所へと向かった。
事務所では、孟宗ヨーグルトを用いて育てた作物の実例を見せてもらう。
その有無によって目に見えて成長の度合いが違っていた。

 

竹を粉微塵に砕き、そこに棲みついていた固有乳酸菌で肥料を発酵させる。
出来上がった粉の中には菌がいるので、それが成長を促進させる。
その肥料を土に混ぜることで、竹の殺菌並びに抗菌作用や抗酸化作用が野菜の発根を高めていく。
当然ながら成長が早くなることで、収穫時期も前倒しになるのだ。

 

干拓農地が持っている土地の力だけに頼らず、自分たちでさらなる創意工夫をほどこしていく。
その姿勢が明日の農業を作っていくだろう。