日本トップクラスの有機農場

日本トップクラスの有機農場

諫早干拓農地には、完全に有機野菜だけを育てるセクションがある。
アリアケファームは、ここで有機農法による玉ねぎやニンニクなどの生産を行う。
関連会社は全国チェーン店に調味料を下ろすアリアケジャパン。
ちょうど玉ねぎの苗の管理の最中だった。

 

代表の山本さんは、「畑の規模は58haになります。全国を見渡してみても、この規模で有機作物を育てているところはないんじゃないかな」と語った。

 

有機であれば、どれほどの苦労を要するのか。
この場所で生産する全てのファーマーが、口をそろえて「ここでの農業は、雑草との戦いの連続だ」と表現する。

 

「元気にさえ育ってくれれば、ここは土壌成分そのものが他とは違うから、病気にだってなりにくいですね。除草は相当大変な作業ですが、雑草が生えないように工夫はしていて、マルチ資材(ビニールシート)で覆って防ぐようにしています」

 

有機野菜を低コストで大量に生産する。
アリアケファームが取り組んでいることだ。
それは、業務用調味料の原材料として納品するからという理由による。

 

「大量生産はこの場所だからこそできること。効率的な機械の作業にしてもそうだし。灌水設備のようなハード面や、技術支援といったソフト面ともに整っている諫早は、安心・安全面でも国内の農場ではトップクラスでしょう。トレーサビリティも完全に可能となっていますから」

 

山本さんが、この地で行う農業について確かな手応えを感じていることが言葉の端々から伝わってきた。

 

「玉ねぎは年に一回だけの収穫だから、大胆なチャレンジもできないです」と慎重さを失わないながらも、「でも、これからはもっとよくなると思います」と力強い肯定の言葉が、彼の中で革新に変わっていることを感じた。